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photo by Aurelien Budynek

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Tom Chipman

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「彼の音楽には魂を感じる」

 ジェフ・バックリー

 

「ジョニー・ポロンスキーは実に独創的だ。彼の音楽は世界中で祝福されるべきものだ」

 マーク・ラネガン

 

「ベイビー、お前は本物のマザー・ファッカーだ。最高に良い意味でな」

 ニ-ル・ダイアモンド

 

ソロアーティストとして偉大なキャリアを持つジョニー・ポロンスキーだが、実はこっそり多作アーティストだったのだ。なぜ「こっそり」なのかというと、22年の間に出したフルレコードは5枚で決して多くはないからだ。でもジョニーは人知れず作曲やレコーディングを続けていてその作品たちを一般公開せずにいただけだった。

 

彼の最新作、「UNRELEASHED: Demos and Rarities 1996-2018」は11月23日のブラック・フライデー(感謝祭の翌日でアメリカでは年に一度の大セールが行われる)にデトロイトのジェットプラスチックレコーディングスからリリースされた。その日は「レコード・ストア・デー」でもありそれにちなんで見開きジャケット版、限定でカラーレコードが発売されダウンロード版、CD版(ともにボーナストラック3曲付き)も好評発売中。星のアルバムアートはアンダーグラウンド・レジェンドで知られるボスドッグさんによって描かれたものである。

 

90年代半ばデビューアルバム「Hi My Name is Jonny」で多くの人の耳を虜にし批評家からも大絶賛された後、ジョニーはどこへ姿を消してしまっていたのか?二枚目のアルバム「The Power of Sound」がリリースされたのはそれから8年後。彼は一体どこへ行き、そこで作り続けていた全ての音楽はどうなったのだろう?「ワインを飲み干しながら『アリー my Love』(アメリカのテレビドラマ)を沢山観ていたよ」とジョニーは認めた。ジョニーはロックンロールにありがちなスタンスを何かおかしくて可愛らしいものに変えてしまったようだ。さすがだ。

 

「最初のレコードでのちょっとした成功をうまく受け入れらず押し潰されてしまっていたんだ」とここ二十年以上もファンや評論家やメディアに愛されたジョニーの謙虚な口ぶりで彼は語った。「アメリカン(American Recordings)に解約されたんじゃなくて俺が契約を解除してくれって頼んだんだよ。それから長い間渦を巻いて荒地でさ迷ってしまっていたんだ。」『狼男アメリカン(1981年映画:An American Werewolf in London )』をジョニーは観たことないのだろうか?「荒地には近づいてはいけない。。。(映画の中に出てくるセリフ)」まあこれはもう大昔の話。何がきっかけでこれまで公開していなかった音楽のコレクションをリリースする事になったのだろうか?

 

「約六ヶ月前にグレイテストヒットを集めたレコードをリリースしようって思い立ったんだ。もちろん俺にヒット曲なんてないからおかしなことなんだけど。でもこのアイディアがすぐにこの20年間レコードに収録していなかったベスト曲を集めたものになったんだよ。これにはワクワクさせられたね。」

 

こうして未発表の曲たちの解放が「UNRELEASHED: Demos and Rarities 1996-2018」となったのだ。眠っていた18曲を収録。(CD、ダウンロード版ともに3曲ボーナストラック付き)

 

これらはどんな曲? 

 

「『The Same Song』は俺が何年もあれこれ考えていた曲だったんだけど初めてロスに引っ越したときに完成したんだ。その頃フランク・ブラックのバンドでやっていたライル・ワークマンに出会って彼と共同制作したんだよ。俺のオリジナルFBデモで共演してくれたニック・ビンセント(フランク・ブラックのバンドの元メンバー)がドラムをやってくれてるよ。この曲は基本的に孤独、欲望、ロマンスについてなんだ。二人が一緒にいれば2~3時間以上先の事は何も心配しないって話さ。」

 

この挑発的なタイトルの『What a Wonderful Way to Die (何て素敵な死に方なんだ)』は?

 

「俺の曲は大抵愛やセックスや死がテーマになるんだ。それ以外に何がある?身体の死ではなくて物事の終わりや世界の終わりだったりもするんだ。物事を全く新しい見方で見れるようになり、まるで自分の古い人格が消えて新しい人格を手に入れたような。これもある意味『死』だと言える。」

 

先頭曲の『Everywhere All the Time』は?

 

「この曲は実は2007年くらいに作曲とレコーディングしたものなんだけど今の俺たちの日常に起こる酷い出来事や対立、憎しみでいっぱいになっている状況を物語ってるような気がする。

『君はいつもどこにでもいるけどだれもそこにいる君をみていない』お互いの信仰心や見かけに関係なくひとつの大きな家族になる事や互いを愛し受け入れる事を人々はよく語る。でもそこまでたどり着くのはまだまだだ。個人的に俺は人類に対して楽観的で希望を持てるけどあまりにも頻繁に残酷で狂った事が起きる世界へのイラつきや痛みを発散しないといけなかったんだ。」

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